安い婚約指輪の選び方。ダイヤの4C・地金選択まで

「給料三ヶ月分」はもう古い!?これからの婚約指輪の選び方

婚約したことを表すものとして古代ローマ時代から伝わる贈り物が「婚約指輪」。

15世紀頃から富裕層の間で宝石があしらわれたものが流行し、やがてダイヤモンドの付いたものが一般化していきました。

日本では高度経済成長期以降に浸透した文化ですが、ライフスタイルが多様化した現代でも、婚約指輪を贈る人は多いようです。

婚約指輪の相場と言えば「給料三ヶ月分」というイメージが強いですが、現在では「給料一ヶ月分」程度と言われています。

とはいえ、「これから始まる結婚生活に向け、少しでもお金は多く残しておきたい」、「指輪に多くお金をかけるより、式や新婚旅行にこだわりたい」など、ライフスタイルの多様化に伴って価値観もさまざまになった今では、「婚約指輪=とても高価なものを贈るべき」という考え方から、「これから夫婦となる二人にとってよいものであれば良い」というような考え方に変わってきているのも事実。

本記事では、ダイヤモンドのグレードや指輪の地金の素材とともに、なるべく費用を抑えた婚約指輪の選び方をご紹介いたします。

 

目次

ダイヤモンドの価値は「カラット」だけではない!評価基準「4C」のご紹介

「婚約指輪=プラチナ」は日本だけ?種類豊富な地金をご紹介

 

ダイヤモンドの価値は「カラット」だけではない!評価基準「4C」のご紹介

近年ではあまり見られませんが、かつては芸能人の結婚記者会見での婚約指輪の紹介はつきもので、「〇〇カラットのダイヤモンド!」という紹介を見聞きしたことのある方も多いのではないでしょうか。ジュエリーを販売する通販番組でも、ダイヤモンドについて触れられているのは大体「カラット」。

カラットとはダイヤモンドの重さを表す単位で、1カラット=0.2グラムと定義されています。

ダイヤモンドの品質を決める要素は、カラット、カット、カラー、クラリティ(透明度)の

4つを総称した「4C」をご紹介いたしましょう。

▶カット

これは宝石加工の職人技にかかっている要素で、

・ダイヤモンドそのものが持つ輝きである「ブリリアンス」

・光が分散して現れる虹色「ファイヤ」

・ダイヤモンドを光にかざし、動かしたときの煌めきである「シンチレーション」

これらのバランスが重要。

▶カラー

近年ではピンクなど色のついたダイヤモンドも人気が高いですが、ダイヤモンドの価値は無色透明に近いほど高いとされており、

この中でも無色透明に近いものをD、それ以降をE、F、G、、とランク付けされます。ランクが下になるほど、イエローやブラウンの色味が濃くなっていきます。

▶クラリティ(透明度)

自然が作り出すダイヤモンドにはインクルージョンと呼ばれる内包物を含んでいるものがあり、その大きさや数を厳しくチェックし、インクルージョンがより少ないものが透明度の高い美しいダイヤモンドといわれます。

 

このように、ダイヤモンドの価値には様々な基準があり、カラットの大きなものでなくても透明度や色合いによって美しいものが多くあるのです。

 

「婚約指輪=プラチナ」は日本だけ?種類豊富な地金をご紹介

代表的な婚約指輪の地金素材と言えばプラチナ。

日本で婚約指輪を贈る人のおよそ8割がプラチナを選んでいるといわれています。(ゼクシィ調べ)

純白のカラーが、ウェディングのイメージにぴったりで、ダイヤモンドとの相性も良く、変質や変色のしにくい扱いやすさも魅力的。

しかし、人気も高く、他の素材と比べて産出される量が少ないため希少価値が高めで、その分値が張ってしまうことも事実です。

次にご紹介したいのは、イエローゴールド。

世界的には最もポピュラーな素材と言われているのが、実はイエローゴールドなのです。

日本ではあまり見かけないイエローゴールドの婚約指輪は「派手すぎる?」、「指輪の華やかさに肌色が負けてしまうのでは?」と懸念されがちなのですが、日本人の肌色に馴染みやすく、明るさもありながら温かみもある色合いで、長い年月を共に過ごしてくれる指輪と言えるでしょう。

ゴールドは柔らかい素材ですが、「K18」のイエローゴールドは、アクセサリーとして十分な強度がありますので、婚約指輪の素材としておすすめです。

最後にご紹介するのはピンクゴールド。

近年指輪以外のアクセサリーとしても人気が高いピンクゴールドは、女性の華やかさや温かみを可愛らしく上品に引き出してくれる素材です。

お手入れに多少手間がかかってしまいますが、肌馴染みもよく、どのようなシチュエーションにも悪目立ちすることなく身に着けられるジュエリーと言えます。

 

まとめ

本記事では「婚約指輪=プラチナや大きなダイヤモンドが定番」というイメージから少し離れ、お値段を抑えながらも、一生を共にするお相手への贈り物としての婚約指輪探しをご提案致しました。

是非、実際にお手に取って、お二人に似合うとっておきの一点を探してみてはいかがでしょうか。